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見習い魔術師

見習い魔術師

見習い魔術師付録  no,1

ここでは、本編の背景を簡単に説明します。
まず、魔術について。

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昔、まだ世界に生物が住んでなかったころの話。
その頃は天の国と地の底の国、2つの国が世を支配していた。
しかし、この両国の仲は異常なまでに敵対していた。
何が原因だったのか。
ただでさえ危険な状態のこの2つの国に、大きな亀裂が走った。
それが原因で、この国は非常に激しい戦争を始めたのだ。
どのくらいの間、その戦いが続いたのか。
両国の王はすでに数代目の王に受け継がれていた。
月日はすべてのものを忘れ去らせた。
それが幸か不幸か、両国の王は互いに戦争を止めようと訴えかけたのだ。
そのため、数百年にもわたった醜い争いは幕を下ろしたのである。
さて、その際にひとつの条約が交わされた。
それはお互いの武器――つまり、お互いの術を明かす事だった。
しかし、互いの術は互いに猛毒でしかありえない。
その気に触れただけで死をもたらすものなのだ。
つまり、これは互いに相手を信用できるのか、ということを確かめるだけの
気休めでしかなかったのだ。
そこで両国は、互いの術を地上に置き捨てるということで、意見は一致した。
それが行われた後、互いに在るべき場所へ帰っていった。
しかし、彼らには計算違いがあった。
地上には、彼らの数百年にわたる激しい戦いの波動で、次々と新しい生命
(いのち)が誕生していたのである。
正反対の2つの魔力(ちから)で、天にも地の底にも存在しない、新しい種類の
生命が、数え切れないほど。
中には高い知能と魔力を備え持ち、言葉や術を巧みに操る種族も現れた。
その中の最も上位に立つのが幻獣であり、その次の位置にあるのが
いろいろな種族を従えることの出来る者――人類なのである。
地上に生命を得たものは特殊で、天の術も地の底の術も操れるのだ。
天の術とは、俗に「魔法」「白魔術」と呼ばれるもの。
地の底の術とは、俗に「魔術」「黒魔術」と呼ばれるもの。
しかし、今に至ってはどちらも共通して「魔術」と呼ばれる事が多く、
それを操るものを「魔術師」呼んでいる。


                 「地上説話」地上生誕の章 16節
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以上ですv
分かって頂けましたか??
次回は、こちらも重要な説明、「しるし」「世捨て人」「権利者」「指導者」
について、説明していきたいと思います。
これを参考にして、本編の方も楽しんでくださいね。



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